④ 評価シナリオファイルの作成/ダウンロード¶
評価シナリオファイルはシミュレーションを実行するための条件を定義したファイルであり, OpenScenario で記載されています. 本章では評価仕様に基づいて評価シナリオファイルを作成し,ダウンロードする手順を説明します.
「合理的に予見可能な」範囲に基づく評価仕様「No4_Foreseeable」と「回避可能な」範囲に基づく評価仕様「No4_Preventable」を例として説明します.
例1 評価仕様「No4_Foreseeable」に基づく評価シナリオファイルの作成/ダウンロード¶
画面左側の上から5番目のアイコン ※ を左クリックしてください.
※ シナリオデータベースのアイコンの名称/意味 はリファレンスに記載しました.¶
以下の画面が表示されます.
補足 本マニュアル作成時の画面を引用させていただいており,お使いいただくお客様の環境では異なる場合がございます.
画面内の「TestPlan」とは,評価仕様に基づいて評価シナリオファイルを定義する仕様です.「TestPlan」には「ID」「Name」「Description」の項があります.「ID」とは,「TestPlan」を区別するためにシナリオデータベースが自動的に付与するものです.「Name」とは,ユーザーが指定する「TestPlan」の名称です.「Description]とは,「TestPlan」のメモです.「+CREATE」「Add/Remove TestSpecification」「Download」の各ボタンは追って説明します.
画面右上にある「+CREATE」ボタンを左クリックしてくだい.以下の画面が表示されます.
「Name」に「TestPlan」の名称,「Description」にメモを記入します.ここでは「TestPlan」の名称を「No4_Foreseeable_Test」,「Description」を「例1」とし,以下のように記入しました.
画面左下の「Save」ボタンを左クリックしてください.以下の画面が表示されます.「Name」と「Description」が登録されていることが確認できます.「ID」が自動的に付与されていることも確認できます.
次に,新たに追加された「TestPlan」( Name : No4_Foreseeable_test )の行の「Edit」ボタンを左クリックしてください.
以下の画面が表示されます.
「Name」や「Description」等を変更することが可能です.また,画面右下に「DELETE」ボタンがあることから判るように,「TestPlan」を削除することも可能です.ここでは内容を変更しないものとして,画面を修正せず「SAVE」ボタンを左クリックしてください.
次に,「TestPlan」( Name : No4_Foreseeable_test )の行の「Add/Remove Specification」ボタンを左クリックしてください.
以下の画面が表示されます.
補足 本マニュアル作成時の画面を引用させていただいており,お使いいただくお客様の環境では異なる場合がございます.「No4_Test」のフォルダのみご注目ください.
画面にはシナリオデータベースに既に登録されている複数の評価仕様が表示されています.作成しようとする評価シナリオファイルのベースとなる評価仕様を選択し,以下のようにチェックを入れます.(評価仕様:No4_Foreseeable にチェックを入れた状態を表しています.)
画面の上側にある「APPLY」ボタンを左クリックしてください.「confirm」の画面が表示されます.「Continue]のボタンを左クリックしてください.「Process Completed」が表示されます.「OK」のボタンを左クリックしてください.
「Scenario Database」タブの画面左側,上から5番目のアイコン ※ を左クリックしてください.
※ シナリオデータベースのアイコンの名称/意味 はリファレンスに記載しました.¶
次に,「TestPlan」( Name : No4_Foreseeable_Test )の行の「Download」ボタンを左クリックしてください.
zipファイルがダウンロードされます.それを解凍して得られるファイルは以下の通りです.
補足 作成されるファイルの名称や数は評価仕様や「TestPlan」の名称によって変わります.
43e11c28_TRAFFIC-DISTURBANCE-No4-00000001.xosc
43e11c28_TRAFFIC-DISTURBANCE-No4-00000002.xosc
43e11c28_TRAFFIC-DISTURBANCE-No4-00000003.xosc
58WP_straight.xodr
43e11c28_sim_result.json
拡張子が「xosc」のファイルは,評価シナリオ毎に作成されるOpenScenarioファイル ※ で,自車や他車の位置や速度等を定義しています .拡張子が「xodr」のファイルはOpenDriveファイルで,道路を定義しています.このOpenDriveファイルはすべての評価シナリオに対し利用されます.拡張子が「json」のファイルはシミュレーションによる結果の可視化に利用されるファイルです.その使い方は ⑤ 評価シナリオのシミュレーション実行 及び ⑥ シミュレーション結果の可視化 で説明します.
※ 評価仕様に基づき単数もしくは複数作成されます.評価仕様「No4_Foreseeable」は3つの評価シナリオを定義しています.ファイル名の一番右側に現れる数を「評価シナリオ番号」と呼んでいます.例えばファイル「43e11c28_TRAFFIC-DISTURBANCE-No4-00000001.xosc」の「評価シナリオ番号」は 1 となります.以下に各評価シナリオのパラメータを再掲します.
評価シナリオ番号 |
1 |
2 |
3 |
\(V_{e0}\) [km/h] |
50 |
50 |
50 |
\(V_{o0}\) [km/h] |
30 |
30 |
30 |
\(d_{x0}\) [m] |
20 |
30 |
40 |
\(V_{y}\) [m/s] |
1.1 |
1.1 |
1.1 |
例2 評価仕様「No4_Preventable」に基づく評価シナリオファイルの作成/ダウンロード¶
「TestPlan Manage」画面が表示された状態であることを確認してください.(例1の作業直後であれば,「TestPlan Manage」画面が表示された状態です.)
例1と同様に「TestPlan Manage」画面において「+CREATE」ボタンを左クリックしてください.以下の画面が表示されます.
「Name」に「TestPlan」の名称,「Description」にメモを記入します.ここでは「TestPlan」の名称を「No4_Preventable_Test」,「Description」を「例2」とし,以下のように記入しました.
画面左下の「Save」ボタンを左クリックしてください.以下の画面が表示されます.「Name」と「Description」が登録されていることが確認できます.「ID」が自動的に付与されていることも確認できます.
次に,新たに追加された「TestPlan」( Name : No4_Preventable_Test )の行の「Add/Remove Specification」ボタンを左クリックしてください.
以下の画面が表示されます.
画面にはシナリオデータベースに既に登録されている複数の評価仕様が表示されています.作成しようとする評価シナリオファイルのベースとなる評価仕様を選択し,以下のようにチェックを入れます.(評価仕様:No4_Preventable にチェックを入れた状態を表しています.)
画面の上側にある「APPLY」ボタンを左クリックしてください.「confirm」の画面が表示されます.「Continue]のボタンを左クリックしてください.「Process Completed」が表示されます.「OK」のボタンを左クリックしてください.
「Scenario Database」タブの画面左側,上から5番目のアイコン ※ を左クリックしてください.
※ シナリオデータベースのアイコンの名称/意味 はリファレンスに記載しました.¶
次に,「TestPlan」( Name : No4_Preventable_Test )の行の「Download」ボタンを左クリックしてください.
zipファイルがダウンロードされます.それを解凍して得られるファイルは以下の通りです.
補足 作成されるファイルの名称や数は評価仕様や「TestPlan」の名称によって変わります.
7a1532f9_TRAFFIC-DISTURBANCE-No4-00000001.xosc
:
7a1532f9_TRAFFIC-DISTURBANCE-No4-00000016.xosc
58WP_straight.xodr
7a1532f9_sim_result.json
以下に各評価シナリオのパラメータを再掲します.
評価シナリオ番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
\(V_{e0}\) [km/h] |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
\(V_{o0}\) [km/h] |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
30 |
\(d_{x0}\) [m] |
23 |
27 |
18 |
22 |
15 |
19 |
14 |
18 |
12 |
16 |
11 |
15 |
11 |
15 |
10 |
14 |
\(V_{y}\) [m/s] |
0.35 |
0.35 |
0.5 |
0.5 |
0.65 |
0.65 |
0.8 |
0.8 |
0.95 |
0.95 |
1.1 |
1.1 |
1.25 |
1.25 |
1.4 |
1.4 |